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生徒会庶務の災難(ポッキーの日)
19
「きゃぁーっ!会長様が倒れていらっしゃるー!」

どこからか甲高い叫び声が聞こえて我にかえった。

きゃぁってなんだよ、お前男だろと言いたくなるのを抑えて、影山先輩の手を引いて脱兎の如く逃げ出した。



「…はぁ。ここまで逃げれば大丈夫かな」

「瑞季、なんで会長と二人きりになってたんだ!危ないだろうが!」

「いやいや、危ないって…会長は俺のこと嫌いなんですよ?」

「ちっ!あんな目にあってもまだそんなことが言えるとはな!」

こんなあからさまに舌打ちされたのは始めてだな。

少しイラッとしたが相手は先輩だし、一応助けてくれた人だ。

「すいません、これからは気を付けます」

ここは素直に謝っておくことにした。

「ふん、まぁわかったならいーけどよ。…それにしても、どうしてあんなところに会長と一緒にいたんだ?」

「あ、それは…って、思い出した!」

「な、なにがっ」

いきなり大声をあげた俺に先輩は吃驚していたがそんなことはどうでもいい。

大事なことを忘れていた。


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あきゅろす。
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