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病気×平凡(リクエスト小説)
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あれから、僕とゆきはどんどん仲良くなっていった。

看護婦の佐野さんがうるさくて病室から出られなくても、ゆきのほうから会いにきてくれたりした。

ゆきは随分喋るようになり、お互いのことを沢山知れた。

ゆきはずっと病院で暮らしてて、会話が得意じゃないとか。

でも、病室にいつも家庭教師?が来て、勉強を教えるから勉強はできることとか。

「ようのなまえは、たいようの、ようだね」

「え?そーなの?」

自分の名前なのに知らなかった。

漢字は苦手で、ほとんどひらがなで書いてたし…

「うん、あったかくて、ようにぴったり、だよね」

「そ、そうかな」

ゆきが、笑顔で頷いてくれる。

ゆきの笑顔は、やっぱり綺麗だった。

ゆきとの平和な入院生活。

退院まで、このままでいられると思ってた。


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