小説:生徒会庶務の災難
4 過去
何度も死のうと思った。
でも、その度に思い出すアンナのこと。
『大好きだった』
アンナは、どうして俺を助けたのか。
自分の命を犠牲にしてまで。
それは、生きていて欲しいからだったんじゃないのか。
そう思うと死ねなかった。
でも、アンナのいない世界で幸せになんてなれない。
なれないし、なる権利もないと思う。
自分が殺したようなものなのだから、尚更。
アンナを殺しておいて、のうのうと過ごしている自分。
本当に俺は最低だ。
過去編 end
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