小説:生徒会庶務の災難
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ほんと帰りたい。
でもここで帰ったら騒がれること山の如しだよね。
腹を括ってどかりと席につくと、ニコニコと俺の顔を見ながら転校生が隣に座ってきた。
うわわ、すっげー睨まれてる。
俺何もしてないじゃんかよ。
でもまあそんなに気にならないし、さっさと注文しよう。
パネルを使い、適当に注文する。
オムライス、オムライスと騒ぐ転校生に癒されてる様子の生徒会メンバー。
双子弟だけはずっと無表情だったけど。
もう、疲れたよ…
一生好きにやってろよ、俺を捲き込まずに。
そうこうしているうちに料理がきた。
副会長が転校生の口にスプーンを運んだり、転校生の口についたソースを会計がなめたりしている。
ゲロ甘い。
今なら口から砂糖が吐けそう。
甘い雰囲気に耐えられなくなり、急いで食べ終え、気付かれぬようこっそりと立ち去った。
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