小説:生徒会庶務の災難 18 生徒会室は一般生徒立ち入り禁止だ。 あいつらはどうせ授業をサボり、食堂で永遠にイチャイチャしてんだろ。 この学園の生徒会は忙しい。 だから生徒会メンバーは授業免除があるのだ。 だからサボり、という表現は誤りかもしれないが、別に仕事をするために授業を休むわけじゃないんだから、サボり扱いでいーだろ。 俺は仕事を終わらせるよ。偉いから。 転校生から逃れ、仕事も進められる。 ナイスなアイディアと思ったが、どうやら甘かったらしい。 「こら、チヨ!無言で去るとはどういう了見です!?気付いたときの翔太はとても悲しそうで…」 「なんで翔太に冷たいわけぇ〜?あんなに可愛いのに、あり得ないんだけどぉ〜」 「次に翔太にあんな態度とってみろ、潰すぞ」 「千代、ひどい。」 「「ほんと、さいて〜い」」 バッドなアイディアだったようだ。 クソッ。ご丁寧に全員揃って戻ってきやがって! 帰ってきたこいつらは、すぐに俺を囲んで非難してきやがった。 つーか、双子弟さっきまでテンション低かったのにいきなりどうした? すっかり元に戻っている。 ハモりが相変わらずウザイです。 [*前へ][次へ#] [戻る] |