小説:生徒会庶務の災難
8
昼休になり、俺らは食堂へ向かっている。
転校生について熱心に語る副会長、それを若干遮りながら相槌を打つ会計と会長、楽しそうにお喋りをする双子、俺の横を無言で歩く書記。
それにしても、副会長は馬鹿なんじゃないかと思う。
だって、生徒会メンバー全員揃って一人の生徒に会いに行くんだろ?
親衛隊が黙ってないんじゃないか?
俺に親衛隊はないけどね。
問題起こされると面倒だから、許可していないんだ。
いや、俺の話はどうでもいいな。
とにかく、食堂ではろくなことが起きないだろう。
そんなことを考え、今日何度めになるかわからないため息をついた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!