小説:生徒会庶務の災難
9
食堂の扉の前まで来た。
俺は耳を塞ぐ準備をする。
食堂は嫌いで殆ど利用しない。なぜなら…
「「「きゃあああああああーっ!!」」」
…めちゃくちゃ、うるさいから。
え?ここ男子校だよね?と訊きたくなるような甲高い声が響く。
「生徒会の皆様だよっ!素敵ー!!」
「千代さまだ!珍しいっ!」
「相変わらずかっこいいい!!」
耳を塞いでも聞こえるってどんだけなの。
なんかいろいろ聞こえるけど無視。
いちいち相手してらんないもん。
「翔太っ!!」
そんな中、突然副会長が親衛隊に負けないくらい大きな声を出した。
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