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リクエスト小説




 よく解されていたこともあって、痛みはさほどなかったが何度ヤっても慣れることのない息苦しさを感じる。

 「あっ、ま...待って、つちや...ぁ、」

 「待たない」

 息つく間もなく激しく責めたてられ俺は悲鳴に近い声を上げた。
 揺すられる体。荒々しく中を掻きまわされていても、土屋は的確に俺の前立腺を押しつぶし、快楽を与えてくる。

 気づけば自分の昂りも触っていないのに腹に付きそうなほど固くなり、勃っていた。
 すぐにでも熱い欲を吐きだしそうなそこに、そろそろと手を伸ばし軽く握る。

 ドクドクと脈打つ裏筋。カリから陰茎の部分まで全て自分の先走りでぬるぬるとしていた。

 「あ、あっあ...っ!やっ、なん...で、」


 「ダメだよ。渉君、この手は扱くためのものじゃない。イかないよう...強く根元を掴むためのもの、だよ」


 衝動のまま上下に擦りイキそうになった時、それに気がついた土屋は俺の手の上に自分の手を重ね、そのまま強く握ってきた。

 いきり立ったそこに自分の指が食い込み、その痛さで目に涙を浮かべる。
 しかし陰茎は痛さに萎えることなく、反り返ったままだった。
この握っている手を離してしまえば、きっとすぐに白濁を吐き出してしまうほどには。

 「俺がいいっていうまでちゃんと握ってるんだよ。自分の手でイクのを我慢するんだ。」

 「そん、な...ぁっ、ん゛っ、あっ...あっ、あぁ...っ!
 はげ、し...っ、ィ...イク...つちや、ぁ...っ!!」

 浅い動きで何度も乱暴に前立腺を先端で突き上げられ、すぐに絶頂を向かえそうになる。
 それに加えて土屋は俺の亀頭の部分をいじくり、先の割れ目を爪で抉って苦しいほどの快楽を与える。

 「いやっ、あっ、あっあっあ、んんっ!!...―――っ!!」

 唾液を口の端から零し、俺は全身をビクつかせた。快感で瞼を強く瞑る。

 それはいつもと少し違う快楽だった。射精ではない。だが、確かに何かがぴゅっ、と自身から出た感覚があった。


 「ははっ、裏筋弄らないで亀頭ばっか責めたからかな...渉君、今...潮吹いたんだよ?」


 一度、律動を止め俺にキスをすると土屋はおかしそうに笑った。

 「淫乱だね...女みたいに潮なんか吹いて、」

 自分のものを握ったままの手。そこには白濁の液などついていない。

 俺は羞恥で土屋と目を合わしていられず、視線を下げた。


 「お...俺っ...あッ、う...ん、ん゛っ...ふ、」


 すると今度は深く唇を重ねられ、律動も再開される。
 依然として頭をもたげたままの昂りはビクビクと震えた。

 口内の上あごを擦られ、そして舌を吸われれば甘い吐息が隙間から零れる。


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