リクエスト小説 7 「恥ずかしがることはない。...だって、俺がこの手で渉君を淫乱にさせたんだから...君は最高だよ。俺の理想だ....―――約束さえ守っていれば、」 「うくっ...あっ、つちや...おねが...俺、を...捨てない、で...っ、」 「はっ、捨てるわけ...ないだろ。でも、そうだね。次約束を破ったら...その都度渉君の四肢を1つずつ奪ってあげるよ」 鋭く光る目。だけどその瞳は救いようがないほど暗い闇で包まれていた。 「手、好きに動かしていいよ」土屋は荒々しい腰の動きとは違って、ひどく優しい声音でそう耳元で囁いた。 漸く許可が下りた俺は本能に従ってただただ上下に扱く。 「うっ、く...あっ...あっあっあ...っ、ん、ん゛...あっ、」 俺の着ていた服を捲りあげ、土屋は胸板に手を這いまわらせそして固くなり主張したそこを強く指で捻り潰す。 空いている方には舌を這わせ、ねっとりと舐めしゃぶっては歯をたてて噛んできた。 「ひっ、あっ...い、いい...そこっ、あ!あっ、や...あっ、つちや...つち、や...ぁ、!!」 ひときわ深く、そして激しく打ち付けられる。 ついに限界に達した俺は全身をビクつかせて欲を大量に吐き出してイった。 きゅう、と中にある土屋のものを締め付ければ、後を追うようにして土屋もイき、奥深くに熱いものを吐きだした。 「愛してる...愛してる、渉。お前は一生俺だけのものだ。」 全てを吐き出すかのように、ゆるく腰を打ちつけながら土屋は俺の首元や肩口に吸いつき、痕を残していく。 “愛してる”この男は1〜2年ほど前から情事の最中にそう狂ったように何度も言うようになった。 俺の身も心も全て土屋のものなのに。 それでもまだ足りないのか、土屋はそう言っては俺をもっと縛り付けようとする。 初めて会ったときからここまで豹変してしまった男。 重たいほどの“愛してる”という言葉。 「土屋...ずっと俺を傍において。俺だけを見て、」 俺はそんな目の前の男に依存した。 だけど、土屋は一つだけ勘違いしている。 いつ頃気づくのだろうか。 ― ―― ――― ― 俺が今まで一度もこの男に“愛してる”という言葉を囁いていないということに。 暗い瞳の病んだ男と人を愛するという感情を失った自分。 狂ってしまったのは、きっと土屋だけではない。 end. [*前へ][次へ#] [戻る] |