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「おはよ…」


「……」

「……」


教室に行くと、すでに2人は来ていた。声をかけても、2人は返事をしない。たったそれだけのことで泣きそうになるのは、私が彼等を信用しきっていたからだ。

忘れていた。彼等も蜜柑を知る人で、蜜柑とよく話をする人。

忘れていた。このクラスは、蜜柑がいたからこそまとまっているってこと。

浮かれてたんだ。ちょっと優しくしてもらったから、調子に乗っていたんだ。

それだけのこと。



「……無視するほど私が嫌いってわけですかー」


そう言って、来た道を戻って行った。









「棗…本当は違うんじゃないの?今だって声震えてたし…」

「流架。あいつの肩持つのか?あいつは望んで任務をしてるって言った…」

「……」














「ペルソナ、いるんでしょう?」

北の森に向かって言うと、木の後ろからペルソナが出てきた。


「よくわかったな」


「……ねぇ、私に任務をいっぱい頂戴。私のアリスは自分の命を削ることもないし、アリスに寿命はないんでしょう?」


「お前のノルマはクリアしている。まだやるのか?」


「…私は大丈夫。だから……そうね、棗の分も私にやらせて?彼、任務を続けると体壊れちゃうでしょう?」


「(お前は心が既に壊れているな…)…分かった。では、今から行くぞ」


「ありがとう、ペルソナ」


私の居場所は、ここしかないの。だから、どんなに蔑まれても、ここを離れたくないの。

だから、棗…流架。今まで私を気にかけてくれてありがとう。だから、私は2人の為にも…自分の為にも、闇の人間になる。









もう、後戻りできない。




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