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堕ちた先には

また夢を見た……


今度は小学生の姿だった。


周りは、ブランコや滑り台が立ち並び、ここが公園であることが分かる。

空は暗雲が立ち込め、今にも雨が降りそうな空模様だった。


雨に濡れない内にと、それぞれが家路に帰る者の中、動かない人間がいた。


煉が瞳を狂気の色に染め、嬉しそうに足元にひざまずき涙をこぼし続ける渚の頭を撫でていた。


辺りは、赤で染まっており、側には、一人の人間が転がり、微動だに動かない。


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、もう関わりません!だからっ、お願い!助けてあげて!!」


「なぎ…、僕の可愛い渚。君に免じて今回だけは許してあげる。でも、もし僕以外の人を愛したら、その時はー…してあげるからね…。君は一生僕のものなのだから…」



唇に何か柔らかい物が重なる感触がした。



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