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季節シリーズ
41.


「は?」

突然、大輝が僕の手を勃ち上がりつつある自分の股間にあて言ったために話の方向が変な方にむかいそうになる。

「冗談だ」

クッと笑う大輝に僕も笑いながら寄り添う。

「大輝。僕、幸せだよ」

「真妃・・・・」

僕の身体をギュッと抱きしめ、エレベーターの中とは比べ物にならないほど深く、激しいキスをされる。

「はぁ・・・・・」

漸く解放された時には息が上がってしまい1人では立っていられないくらいだった。

腰砕けになった僕をソファに座らせると大輝はズボンのポケットから小さな包みを取り出した。

「真妃。これを」

そう言って差し出された包みを受け取ると空けるように言われる。

言われた通り、包みを開くと中から小さな箱が出てきてそれも空けるように促される。

「これって・・・・」

蓋を開けるとそこにはプラチナにゴールドがあしらわれたシンプルだけど上品なリングが2つ並んでいた。

「これから今まで以上にすれ違う事も多くなるだろう。だから真妃が不安にならないようにこれを受け取って欲しい」

「大輝・・・・」

彼の気持ちが嬉しくて涙が溢れてくる。

「お前も俺も新入社員だから会社ではつけられないかもしれないが通勤とかプライベートでは出来るだけつけていて欲しい」

僕は次々と溢れてくる涙を止めることも声を出すことも出来ず、ただただ頷く。

「はめてもいいか?」

小さいほうの指輪を手に取り問いかけてくる彼に大きく頷き左手を差し出す。

大輝は僕の手をとり薬指に指輪をはめるとそのまま自分の口元に持っていきそっとその指に口づけをした。

僕は堪え切れず彼に腕を伸ばすと願いどおり、引き寄せられ苦しいくらいの力で抱きしめられる。

「嬉しい・・・・」

ようやく出た声はかなりの鼻声になっていて聞き取りにくい状態だったのに大輝はちゃんと聞きとってくれたらしい。

「そんなに喜んでもらえると俺も嬉しいよ」

そう言って僕をもう1度、抱きしめるとふいに立ちあがる。





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あきゅろす。
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