番外・過去拍手ほか書庫
王子+怜(会話文)
――ある日の会話――
王子「ねぇ怜ちゃん」
怜「んー?何?」
王子「怜ちゃんは高校生の時」
怜「さっ!!部屋の掃除でもしよっかなー!」
王子「まだ何も言ってないのに!掃除なんていつもしないでしょー!?」
怜「するわよ!してるわよ掃除くらい!大体言わなくてもわかります!もう何でそんなに付き合ってたかとか付き合ってないかとか気にするのかしら」
王子「違うよ。僕が言いたかったのはどんな人と付き合ってたのかなって」
怜「あぁ……もう誰かと付き合ってたっていう前提なのね?」
王子「だって居なかったら最初からノーコメントじゃなくて居ないって言うでしょ?」
怜「く…っ、しくじった…!」
王子(そこが認めてるってわかってないんだろうな……可愛い)
怜「でも言わないもん」
王子「うん、いいよ。言わなくてもいいから水族館デートしよっか」
怜「何その交換条件。しかもさらっとデートって……」
王子「嫌?」
怜「嫌じゃないけど……行きたいの?水族館」
王子「僕は怜ちゃんと行ければ何処でもいいんだけど、遊園地よりはゆっくり怜ちゃんを見てられるかなって。それとも動物園の方がいい?」
怜「水族館でいいけど、私と見る為にじゃなくて私を見る為に行くの?」
王子「だって一番見てて癒されるし楽しいもん」
怜「なら何処でも一緒なんじゃ……」
王子「一緒じゃないよ。その都度変わる怜ちゃんの表情とかリアクションがいいんじゃない」
怜「そうなの?」
王子「そうなのっ」
怜「何が楽しいの?」
王子「これ以上楽しい事は無いよ?」
怜「変わってるのね」
王子「きっとこんなに可愛い怜ちゃんなら誰でも飽きないよ」
怜「可愛いって何!?飽きるしすぐ飽きるっ」
王子「飽きないよ。なんなら実際に一日見てようか?そうだな見てるだけじゃつまらないから何かしちゃう?」
怜「しないしないしない!何もしない!大丈夫だから見てなくて!」
王子「“何か”で何を想像したの?」
怜「してない!何も想像してないぃ!」
王子「ふーん。じゃあ何で照れてるの?顔赤くなってる。あ、まさか怜ちゃんやらしい事想像」
怜「ぅあー―っ!王子のいじわるぅ!!もう水族館行かないからぁ!」
王子「はい、よしよし。もういじめないから拗ねないで」
怜「拗ねたんじゃありません!怒ったんですっ!」
王子「ごめんなさーい。だから行こ?デート(可愛く拗ねたくせに)」
怜「……わかったわよ」
王子「やったー!(もうデートは否定しないんだ?)」
怜(最近王子にまでいじめられてるわ……)
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