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采は投げられた
5
 
「かーみーやー!!」

「神谷!」


デカい声を上げながら、走ってくる二つの足音
後ろを見るまでもなく、案の定


「神谷!お前は無謀にも程がある!!
まずは準備運動をしろ!!
ラジオ体操で体をよーく解してからと言われなかったか!
それから飛ぶなら紐ぐらい付けろ!」


「神谷!体!体は平気ですか?
まだ僕の勃れてないんですから、無茶だけはやめて下さいよーー!」


だから何でこいつら‥
近寄ってくるなり


「〜〜ッて、テメェらベタベタ触るんじゃねーー!!」


左右から揺さ振られるは、市はどさくさに紛れて尻揉むは‥

うぜぇ!!


「うはっ!サイの友達おもしれー!」

「な、ダチって!?兄貴マジかよ‥‥」


この二人が俺のダチに見えたなんて
兄貴、冗談キツい‥‥


「え、神谷のお兄さん?
ん〜〜、お兄さんもかっこいいけど僕としては‥‥やっぱ神谷の方が萌えますよー!!」

「おッ、可愛い子ちゃんッ!君分かってるじゃん!
そ〜なんだよ、サイはかっちょいーし、それに優しいだろ!素直でめちゃんこ可愛いし!
とにかく俺の自慢の弟で、あ〜もぉ〜すっげー好き!!」

「す、好き!?」



兄貴が‥‥

俺を!

す、好‥‥


「〜〜〜ッ!!」



てめぇ自身の事だから、分かってはいる
兄貴が言っている好きは弟としての意味ぐれぇ
痛い程‥‥

でも

嬉しいもんは嬉しい!!
 


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あきゅろす。
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