[携帯モード] [URL送信]

采は投げられた
10
体中、汗や唾液‥
俺や乃木の放ったモンによってドロドロに濡れて

最悪としか言い様がない有様


プライドも何もかも乃木の野郎が取っていきやがった
屈辱と恥ずかしさで軽く死ねると
もうこれ以上に最悪な事はないと
思っていた俺は

甘かった


俺の中にまだ嵌めたままの乃木が


「神谷!俺は分かったぞ!
今、はっきりと分かった!
俺はどうもお前の事が好きみたいだ!」


這い上がれねぇ高さの奈落の底に
叩き落しやがる


「‥‥‥‥‥‥は?
はぁァあああああ!?」

「いつもお前がほっとけなく感じていたのは、これだったんだ!
お前の気持ちは分かっている!
俺と同じ想いだって事はとっくにな!ん?
そーかそーか!神谷の想いは確と受け止めた!
そうだな、まだ足りないか!」

「ちょっ、んな事言って〜‥」

「神谷‥‥」


抗議する俺の言葉は、乃木の唇によって最後までしゃべれなかった

乃木の熱い舌が
脳みそを痺れさせてきやがる


(ヤバい‥気持ちイイし‥)


そして、また始まる腰の動きに



「‥ン‥‥ふ‥ア、アッ‥
も‥テメェ、や、止めろォォォォォ!」




俺はなす統べなく
開放されたのは、どっぷりと日が暮れた夜になってからだった


[*前へ][次へ#]

10/11ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!