[携帯モード] [URL送信]

采は投げられた
9
市と茶髪を置いて教室に行こうと思った直後‥


「神谷ー!おはよーさんっ!」

「ぐ、〜〜〜ッ!!」

「なんや!今日も腰痛いんか?」


後ろからバシバシと背中を叩きまくる
朝からテンション高ぇ三根、参上

あの時の一件以来、喧嘩でなく、やけに話しかけて来るようになった奴


「痛〜〜ッ!テメェ叩くな!
マジ腰がヤバいんだゴラァァァァ!」

「ほんま何しくさってん?
あ!エロい事やろ〜?
なんや、神谷そないヤりまくった?」


ニヤニヤしながら俺の肩を抱き、聞いてくる
ムカつく程馴れ馴れしく、でもコイツの人柄なのかそんなに嫌な気も与えず
俺に纏わり付いて来た


「なッ!!ヤり‥‥まくった‥って‥‥」


その瞬間‥


乃木の手が俺の腰を掴む感触
引き寄せられ深く繋がる結合部分
腰を揺すられると甘い疼きと刺激が溢れ出すあの快感


「〜〜〜ッ!!」


一気にあの時の情景が頭にこびりつく


「え!!か、神谷?」

「ぁ、く‥‥テメェ、顔‥‥近ぇ」


熱くなった顔を背ければ、三根が覗き込む体勢を取ってきやがった
それも、耳に息が届く距離にまで‥


「か、かか神谷!?ほんま‥大丈夫か?
顔エロ‥‥ちゃうわ!‥めっさ赤いで?」

「ーークソッ、たれ!!て、テメェが変な事‥‥
ほざくからだゴラァァァァ!」

「っんな阿呆なガッ、は‥‥」



俺は軽く殴っただけだ!
いい所に顔があるのが悪ィ
そして何より

コイツが弱ェのがいけねぇ!!


[*前へ][次へ#]

9/11ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!