采は投げられた
1
薄暗い倉庫
ただ、乃木がぶっ壊した扉から黄昏れ色の光りが差し込む
誰も来ねぇ場所だから静かなもんだ
だから余計に
肌がぶつかり合う音
荒い吐息
お互いの名前を無意識に口にして、
どこから溢れ出てるのか考えたくもねぇ蜜が流れる音が
耳に響いて、こびりついて
離れねぇ
こんな所で
「の、乃木‥‥やめ、ぁ‥ッ!」
「神谷‥ッ」
俺はガッツリとヤられまくってしまっている最中
抵抗?
そんなの出来る訳ねぇだろーが!
今だ縛られたまんまなのによ!
いくら俺が『外せッ!』と言おうが
『ハハハッ大丈夫だ!任せろ、神谷!
どんな体勢でもお前を気持ち良くさせてやるから!』
話し聞いちゃいねーー!!
愕然とする俺に覆いかぶさって来て‥‥
「んンッ、くそっ‥たれ〜‥ひ、ゃッ!」
コイツの底無し性欲に
腰が‥‥
腰が溶けちまいそう
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