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采は投げられた
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「いつも授業受けないでお前はどこに行ってんだ?神谷」


「ちッ‥テメェに関係ねーだろーが!」

「いいっんちょーー!
これから保健室に行くんですよー!
やっと神谷が乗り気になってくれたんで、美味しく頂きます!」

「市ッテメッ!ッんな訳ねーー事、ほざくな!
嘘つんじゃねェェェ!」


さも俺が同意した様にも聞こえる、そんな有り得ねぇ事を口にする市は
キラキラと目を輝かせていやがった
そして‥‥


「ん?嘘か?市は本当の事言ってるぞ、神谷?
ところで、何食べるんだ?俺も腹減って昼飯まで持ちそうにもないんだが」


ぐっ‥‥こいつッ!


何でも見透かす野郎
んでもって、話しが噛み合わねぇ野郎
乃木 銀次 ― ノギ ギンジ


てんで話しを聞かない上に、自分の道を突っ走るゴーイングマイウェイ

コイツと話していると
マジ腹立つんだよ!!


2年になって一緒のクラスにコイツがいた


顔がいい上、頭もいい
なにより、誰とでも仲良くなれる性格

勉強、スポーツは何でもこなし、加えて精悍な顔つきにタッパもそこそこありゃ〜、ここが男子校じゃねーなら
ぜってーに女がほっとかねぇ
 


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