采は投げられた 1 「いつも授業受けないでお前はどこに行ってんだ?神谷」 「ちッ‥テメェに関係ねーだろーが!」 「いいっんちょーー! これから保健室に行くんですよー! やっと神谷が乗り気になってくれたんで、美味しく頂きます!」 「市ッテメッ!ッんな訳ねーー事、ほざくな! 嘘つんじゃねェェェ!」 さも俺が同意した様にも聞こえる、そんな有り得ねぇ事を口にする市は キラキラと目を輝かせていやがった そして‥‥ 「ん?嘘か?市は本当の事言ってるぞ、神谷? ところで、何食べるんだ?俺も腹減って昼飯まで持ちそうにもないんだが」 ぐっ‥‥こいつッ! 何でも見透かす野郎 んでもって、話しが噛み合わねぇ野郎 乃木 銀次 ― ノギ ギンジ てんで話しを聞かない上に、自分の道を突っ走るゴーイングマイウェイ コイツと話していると マジ腹立つんだよ!! 2年になって一緒のクラスにコイツがいた 顔がいい上、頭もいい なにより、誰とでも仲良くなれる性格 勉強、スポーツは何でもこなし、加えて精悍な顔つきにタッパもそこそこありゃ〜、ここが男子校じゃねーなら ぜってーに女がほっとかねぇ [次へ#] [戻る] |