采は投げられた
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「なーっ、にィィィィィ!ッざけんなテメェェェ!」
「吠えても無駄なんだよ、テメェは!
好いてる奴の目の前で、エロく乱れて幻滅されろや!」
意気込んで俺に唾を飛ばす茶髪野郎ではあるが‥
ん?何か、ふに落ちねぇ様な‥‥
「ちょっ、待てや!
‥‥俺が市を好いてる?」
そうだ、コイツは有り得ねぇ事を口にしやがった!
「ああ、そうだろーが!!」
「そうだったんですね、神谷!
あぁ〜、だったら力ずくでさっさと食べちゃえば良〜‥」
「ち、違ェェェェェェェ!!」
俺が市を?
市はいつもの調子とは言え、この茶髪は一体何を見てやがったんだ?
明らかにコイツの目が悪い!!
ド近眼もしくは、腐ってやがるのか
とにかく言える事は‥‥
「俺と市はダチだゴラァァァァ!!
テメェ何、勘違いしてるか分からねぇがな、俺が好きなのは〜〜‥」
そこまで言って、ハッとする
俺はこの後、なんて言おうとした?
つーか今、明らかに無意識だろ!
そいつの名前を口に出すほど俺は‥‥
俺は‥‥
マジになってんのか!!
「〜〜〜〜〜ッ!!」
「神谷ぁ〜そんな美味しいノリツッコミ!
可愛い顔して誘惑フェロモンむんむん垂れ流しし過ぎですよーー!」
「ちッ!神谷テメェが誰が好きとか、そんなのは、どーでもいいんだよ!」
「は?」
「市を遠くから見てるしかねぇ俺が
夜な夜な、枕を濡らして耐えてた日々‥‥
晴らさせてもらうってんだ!!」
「な!オメェ自身の気持ちの問題だろーが!!」
そう吠えるが、馬鹿に何言っても通じねぇ!
躊躇いもなく茶髪野郎は‥‥
「んぁッ!!」
制服ごしから俺のモノを握って来やがった
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