采は投げられた
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「ゴラァァァァ!
てめぇらそんなんでお終めぇか!!」
「クソッ、神谷ーッ!テメェぶっ殺す!」
「ハッ、まとめて掛かって来いオラァァァァァァァ!」
その言葉が合図になり、一斉に俺目掛け向かってくる
ざっと数えれば7、8人ってとこか
バットに鉄パイプ‥
えげつねぇーもん持ちやがって!
その武器が振り降ろされる
が‥‥
(あめーよ!)
体を捻りかわした反動を活かし、そいつの顔面目掛け振りかざした右足で
蹴り飛ばした
「グはッ‥」
情けなくぶっ飛んだ奴を見て、鋭い顔の輩がジリッと後退ったのを
見逃さねぇーー!
「弱ぇーな、テメぇらッ!
暇つぶしにもならねぇ!死ねやァァァァァァ!」
拳に感じる骨の軋む感触、悲痛に歪む顔、張り上げた唸り声が一つ残らず耳にこだまする
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