采は投げられた 1 「ゴラァァァァ! てめぇらそんなんでお終めぇか!!」 「クソッ、神谷ーッ!テメェぶっ殺す!」 「ハッ、まとめて掛かって来いオラァァァァァァァ!」 その言葉が合図になり、一斉に俺目掛け向かってくる ざっと数えれば7、8人ってとこか バットに鉄パイプ‥ えげつねぇーもん持ちやがって! その武器が振り降ろされる が‥‥ (あめーよ!) 体を捻りかわした反動を活かし、そいつの顔面目掛け振りかざした右足で 蹴り飛ばした 「グはッ‥」 情けなくぶっ飛んだ奴を見て、鋭い顔の輩がジリッと後退ったのを 見逃さねぇーー! 「弱ぇーな、テメぇらッ! 暇つぶしにもならねぇ!死ねやァァァァァァ!」 拳に感じる骨の軋む感触、悲痛に歪む顔、張り上げた唸り声が一つ残らず耳にこだまする [次へ#] [戻る] |