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知者は惑わず勇者は懼れず
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「んあ、ぁ、アッ、アッ」



ゆっくりとした律動に翻弄されて、声が止まらない
和泉先輩のモノが入口付近まで引き抜かれたと思えば、
また内壁を擦りながら根元まで突き挿れられる



「く、ぅ‥‥ッ」

「藤代、気持ちいいか?」


思わず『はい』と言いそうになる自分
自由な左手でシーツを握りしめて、どうする事の出来ないこの状況に

溺れそうになる


と、突然



「ッ!そこ止め‥ァッあッ!あっあっ」



理性がーー飛ぶ‥



蕩ける快感が下半身に襲い掛かった


和泉先輩の先端があのマズい箇所を、擦り突き上げる

嫌なのにその動きに合わせて腰がビクンッと跳ね、堪らずユラユラと揺らしてしまう



「止め、ァアッ、あっ」

「これは‥‥いいな、ッ
予想以上の締め付けだ。
前立腺を突くと中で俺のモノに絡み付く」



(マジひどい‥‥)



「ッ‥藤代、気持ち、いいか?」


耳元で聞こえる先輩の荒々しい息遣い
後ろから俺を力強く包み込む腕


そしてなによりも

俺の内側から体を作り替え快感漬けにさせる、体温よりも熱く硬くなった先輩のモノ


駄目だ‥‥
駄目なのに‥‥



これは和泉先輩の自己満足
俺は実験やら実践やらに付き合ってる友達でもないただの被験者


男同士なんて有り得ないし冷静に、普通に、常識的に考えても

おかしい‥‥!

なのに、いくらそう思っても



「和泉‥せんぱッ‥‥ァア、あ、俺‥‥」



この体に感じる気持ち良さはなんだよ!


「ん?なんだ、藤代?」

「俺、‥‥俺ッ、‥」



後ろに覆いかぶさる先輩を見る為、首を捻った
甘い疼きに、たまらず涙が頬を伝う



「藤代‥‥」



ぶれることない和泉先輩の瞳が、メガネ越しに俺を見ている

限界‥‥



「も、イきそ‥‥で、俺ッ‥気持ちー‥」

「兄ちゃんッ!!ドラクエどこやったー!?
俺の部屋から持って行っただろー!村人が助け求めて待ってるっつーのに!
レベル上げて、ラスボス1ターンでやっつけてやるんだから、早く出してくれって!
そんでもって、ん?‥‥‥‥兄ちゃん達?なにやってるの?」


「ち、ち、知影ェエエェエエッ!!?」



降って湧いた様に、部屋に現れた知影に俺


窮地に立たされてます!


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あきゅろす。
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