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知者は惑わず勇者は懼れず
11
「なっ!なっ!兄ちゃん何やってんの?」



クリクリとした目を輝かせて、あどけない表情で最悪な質問

そりゃそうだ
裸で、変な声を出して、腰だけを突き上げた体勢の俺を、後ろから蹂躙しまくる先輩がいるんだ

知影が

興味持たない訳がないッ!



「ち、知影ッ!ばっ、いいから出て行けッ!
ぁ、ンンッ!ちょっ、和泉先輩!!?
あんたこの状況分かっー‥アッ!
あ、ぁ、動く‥なッ」

「藤代さっき何を言おうとした?
明確で簡潔に、だが細部に至まできちんと答えろ」

「言えるかッ止め、‥‥ん、ッんァ」

「兄ちゃん!だから何やってんの!」



最悪です‥‥
悪夢を見てるとしか思えません


俺が今出来る事は、ベッドに顔を押し付けて快感に耐える事と
あと一つは顔を隠す事のみ


(冗談じゃない!
兄の面目までやってたまるかッ)


無くし欠けた理性を取り戻すべく、唇を噛んだ

快感に流されない様に
喘ぎ声を上げない様に
間違っても、『良い』だなんて口にしない様に‥‥でも


そんな俺のわずかに残ったプライドをも


「なぁ、兄ちゃん?それ‥‥気持ちイイの?」



弟によって打ち砕かれた



「!!!!ッ‥‥ち、違っ!」

「だってだって!兄ちゃんめちゃくちゃエッチー声じゃん!」

「く、ぁ‥‥そんな声、出してもないしッ‥こんなの気持ちいくないッ」



兄の威厳だけは!
兄のメンツだけは!


打ち砕かれたプライドをなんとか貼り合わせて保とうとしたのに…



「ほぉ‥じゃあ、これは何だ?」


後ろから囁かれた声にゾクッと体が震え、同時にしっかりと掴み直された腰

グググッと体が後ろに引き寄せられる


(まさか‥嘘だッ!!)



「せせ先輩!?止め、ひぁ、ぁァアッ!!」


俺の声はあえなく喘ぎ声に変わった


弟の知影が見ている前で、脚を拡げられ
お腹に付くほどそそり立つナニ全開で

硬くしたモノを挿れられた状態のまま
後ろの先輩の上に座らされれば



そんな声を出しても仕方ないだろう


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あきゅろす。
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