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犬と猿
2
「すっ!好きな人ッ!?」


ビックリした顔を俺に見せる
なんか聞いちゃいけなかった事を聞いてしまった、みたいな
図星をさされたみたいな‥‥


「って、いるのかッ!?」

「い、いない‥‥いない」

「そうなんだ‥」

「う、‥ん‥」


ホッとしたのと同時に
顔真っ赤にして焦る羽鳥がモロ胸ズキュンモンで


(写メ撮りてェエエッ!)


欲望メーター振り切れるって!
勝手に携帯掴み構えそうになってる右手と格闘してると



「なんかさ、女の子としゃべると‥‥緊張するんだよ」


そう羽鳥が呟いた



「へ?でも羽鳥、普通にしゃべってるじゃん」

「あれはっ、頑張ってそう見せてるだけで」

「へ」



なんか意外
つーか、なまじ羽鳥は可愛い過ぎるから、女子達の方が緊張すんだろ?
ふにゃりって笑った顔サイコーだし
素でドキッとする事言ってのけるし


「だから俺、イヌイとこーやってしゃべってる方がいいな!」

「へぇそうな‥」



い、ま‥‥
今この子、ナンテイイマシタ?


「イヌイといると楽しいし!」

「ッ!!!!」


そ‥‥

それって
俺と居たいって事?
女の子より俺の方が好き‥って‥事だったり



「羽鳥ィイイッ!」

「うわッ、な、何イヌイ?」


嬉し過ぎると大胆な行動も出来るらしい
羽鳥の両肩をしっかり掴み
真っ正面から可愛らしい顔を見つめた


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あきゅろす。
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