犬と猿
5
「痛てっ、暴れるなバカ犬!」
「暴れるに決まってんだろこのボケ猿!!」
「ちっ」
狭い個室で男2人
逃げようとトビラに飛び付くも、後ろからデカい猿が覆いかぶさってくれば
引っぺがす事も出来ず、身動きままならないしであっという間に
壁に押し付けられた
「て、テメェ離せッ!」
「バカ犬、大人しくしねーなら‥」
耳元で猿倉が呟いたと同時に、後ろから手が回されて来て
ジャージだから
ウエスト、ゴムだから
簡単に猿の手がズボンの中に侵入
そして‥‥
「ん、んぁあッ!」
あられもない声がほとばしる
長い指が俺のモノに絡まる
反射的に震えた腰に
ゾワゾワと淫らな感覚が足元から走った
「くっ、ぁ、止めろッばかッ!」
「まだそんな口聞きやがって、いいのか?」
なにが、『いいのか?』だあ!
マジ腹立つッ!耳元でしゃべんなや!
つーか、き、強弱つけんなボケッ!
と、頭ん中では罵声が連発する
けど、体は意に反して
キュッ、キュッ‥とモノを握る猿に合わせるかのように腰が前後していた
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