text onepiece 短編
アジアンタム
「これ、お前にピッタリだと思って少しもらってきた。」
サンジがそう言って差し出したのは緑の葉っぱだった。
花も何も無い、ただの葉
ふーん、と気の無い返事を返しながらもゾロは少なからずショックを受けていた。
、、、今回上陸した島は季節など無視して色とりどりの花が咲き乱れる不思議な島だった。
そこでは好意を抱いている異性に対しその人に表すような花言葉を持つ花を送るというアプローチをすることが伝統らしく、サンジは上陸してからナミやロビン、島の女に数々の花を送っていた。
…別にいいけど、と思いながらもやはり寂しいような気持ちは誤魔化せず、鍛練ばかりしていたゾロに出航した後でサンジが言った言葉が最初のセリフで、出したものが緑の葉っぱだった。
ナミには尖ったような形をした赤い花を…
ロビンには小さくはない、やはり赤の花を渡していた。
…なのに、ゾロに差し出すのは葉
「ふーん…」
ゾロは酒をねだりにキッチンに来たのだったが、踵を返そうとした。
しかし、その前にサンジがにやっと笑って床を蹴り、一足でゾロの目前まで詰めた。
足でキッチンの扉を開けられないように押さえつける。
ジロリと不機嫌さを隠そうともせずに睨み付けるゾロにサンジは言う。
「この葉っぱの名前はアジアンタム。
花言葉は上機嫌、繊細、無邪気、無垢に、、、
天真爛漫。
(てんしんらんまん…純真で心の中が素直に表れていること。(一応(;^_^A) )
、、、お前、かなり分かりやすいよ?」
くくくっと笑われて、ゾロの眉間はますます深くなる。
しかしサンジは愛おしそうにゾロの頭を撫でると再びキッチンへとゾロの手を引き、戻った。
「あの葉っぱはゾロのイメージだけどな、もう一つ花摘んでんだぜ?」
ほら、と見せられたのはピンクの小柄な花
「名前は…ブーゲンビリアだったか?んで、花言葉は…貴方しか見えない。」
ゾロに伝えたいこと、と囁かれ…
「…ばーか…女ばっかり見てる癖に。」
赤く染まった顔で悪態をついた。
ーーーーー
う〜ん…。
ま、いいかって感じで上げました。今度直すかもです。
花言葉が好きなので書いてみました。
ちなみに…
ナミにあげた花、ケイトウ…おしゃれ
ロビンにあげた花、赤のガーベラ…神秘的
です。
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