text onepiece 恋人 HAPPY BIRTHDAY!! (2014ルフィ誕) 「ハッピーバースデイ!!ルフィ!!」 パンパン!!と皆で一斉にクラッカーを鳴らした。 ??と首を傾げるルフィにロビンが代表して言う。 「今日は五月五日、貴方の誕生日でしょう。」 その言葉を皮切りに仲間達は次々に“おめでとう”と祝いの言葉を投げかける。 ぱちぱち、と目を瞬かせていたルフィだったがゾロがその横に立ち、、、 「船長。ほら、言わねえとメシになんねぇぞ?」 にや、と笑えばルフィはゾロの顔を見た。 そして、、、 「宴だ〜〜〜!!!」 ようやくルフィも笑みを浮かべていつものセリフを叫んだ。 普段の夕食の何倍もの肉が甲板へと配膳されていた。 忙しそうに動き回るサンジが次々に追加を運んでくる。 いつものことだ。 誰の誕生日でもサンジは腕によりをかけて料理を作る。 …ただ、それがルフィの誕生日はそれが顕著になるだけで。 それでもそれがサンジの苦となっている訳ではないと皆知っているので心配はしていない。 「おいコック!!酒はどっから持って来ればいい!?」 「あぁん?まーた酒かよ!格納庫の手前に置いてあるからそっから飲め!んで足りなかったら奥のやつ右からな!」 「おう、右だな!」 「……ちょっと待て、お前まさか右が分かんなかったりはしねぇよな?」 「あ?ガキじゃねぇんだからわかるの決まってんだろ?」 「…迷子マリモがどの口を叩きやがる…。」 「うっせえ!!」 ぎゃあぎゃあ言い合いながらもサンジは嬉しそうに笑っていた。 ゾロもそれが分かっているからじゃれあうような言い合いだけで格納庫へと歩いていく。 その様子を肉を片手に見るルフィに気付き、ナミはそっと目を伏せた。 「…誕生日なんだから…少しくらい好きな人を独占するくらいサンジくんも許してくれるわよ、きっと。」 ルフィの目がぱちんと瞬きをした。 「そうなのか?」 「…ええ、そうよ。」 「…そっか」 にしし、とルフィは笑った。 ゾロが酒樽を二つ抱えて格納庫から戻ってくる。 ルフィはその手を伸ばし… ………ナミを抱きしめた。 「…!?え、ルフィ?」 抱きしめられたナミは狼狽する。 だって、ルフィはゾロが好きな筈なのに… 「クソゴム!!ぬわぁにナミさんに抱きついてんだ!!!」 せかせかと動き回っていたサンジがそれでも二人の異変に気付き、うらやましいい!!と叫んでゾロに蹴飛ばされた。 「…??サンジ怒ったぞ?」 心底不思議そうに首を傾げたルフィ ナミを抱きしめながらも片手を伸ばして肉を掴んだ。 “俺の肉!!”という声からしてウソップのでも取ったのだろう。 もぐもぐと頬張る、そのありえない近さにナミは赤面した。 「…何であたしを抱きしめてるのよ。」 「ん?ナミが好きなやつを独占?していいって言ったんだろ?」 「ルフィの好きなのはゾロでしょ。」 「ゾロ?何でだ?」 「…だって……」 俯いてしまったナミの顔を躊躇いなく覗き込んで、ルフィは甲板にいる皆に聞かせるように言う。 「俺はゾロが好きだ!ウソップが好きだ!サンジもチョッパーも、ロビンもフランキーもブルックも大好きだ!!」 「でも」 「ナミが一番好きだ!!え〜と…なんて言うんだ?」 「…あ…あ〜……愛してる?…うん、そうだ。愛してる!!」 うわ、と再びナミは顔を伏せた。 今度もルフィは躊躇いなく覗き込み、、、 満足そうに笑った。 「よし!今日は誕生日だからナミを独占する!!」 両手をいっぱいに伸ばし、周囲の食べ物とナミを掴んだ。 抱えられ、運ばれるナミの目に楽しそうに笑う仲間が見えた。 優しく笑うゾロも。 その、目を見て…ぽろ、と涙が零れてしまった。 その日は夜遅くまでルフィと話して二人して船の片隅で眠ってしまった。 カラン、と涼しい音に目を覚ませばサンジくんが冷たそうな飲み物を運んでくるところだった。 暑くない、と頭上を見ればちょうど日を遮るようにパラソルが開かれていた。 「そろそろ起きるかなって作っちゃったんだけどいかがでしょうか?」 差し出されたジュースはさっぱりと甘くて… ああ、愛されてるわね、と実感してしまう。 でも… 「私だってルフィが一番よ。」 ぽろり、と零してしまえばサンジくんの絶叫が響き渡った。 「にしし。知ってる。」 「あら、起きてたの?」 「おう!ジュース一口くれ!!」 うっせぇ、とゾロの怒鳴り声の響く船の上、ナミは幸せそうに笑っていた。 ーーーーー おそばせながらルフィ誕です…。 ごめんね、船長…誕生日気付いたの…6日だったんだお…(/_;) 由宇さんからしたら…きっと頑張ったから…。。。 でもでも書きたかったの書けたから満足〜♪ ルナミはちょい後味好きくなかったからどうにかしたかんったんです!! …ま、とにかく… HAPPYBIRTHDAY!!!ルフィ!!! [*前へ][次へ#] [戻る] |