[携帯モード] [URL送信]
・13/07/13 自警団詰め所 encounter:ギガトール
天候は選べないけれども、唯一の変化でもある。その時々において、鍛錬は欠かせない。たとえ大雨でも。

左腕は順調な経過を辿っていた。それと同時に私自身体作りをしなきゃいけないのに事も分かっていて。体力作りと、筋力も。平面視界となると極端に難しいけれど、仮想状態に置き換えて頭の中で空間を把握して戦う、特に雨の日なんかは、難しい。

そんな中飛んできたものは、蹴り上げて吹き飛ばし、そして振り下ろし叩き付けた。飛んできたのはアミュレット、見覚えがある様な気がしたのは、やっぱり。でもちょっとアミュレット蹴っちゃったのはいけなかったかな?いーや、投げてきたあの人が悪いんだ。わん。

アミュレットはこちらの武器。拾って、手に取って。小瓶が投げられこちらもアミュレットで相殺、投げられたもう一つの小瓶は手に。これだけで私の道具は揃った。でも、雷の属性球はこの天気で扱うのはえげつないな。
目標は、人質救出。シチュエーションは人質を盾にした、2mのしん……じゃなくて犯人。人質を傷付けずに無力化、そして開放。投擲直線距離は人質だから、私の投擲技術は防がれている。難しい。だけど手元にある小瓶とアミュレットだけで十分だった。衝撃による痺れ、投擲動作からの予測回避、意外とあの人も慣れていそうに見えたけど。一瞬の隙を、突く。隙を生むのは投げ放った小瓶、追従させたアミュレット。人質から距離を開けた横に、勢い良く飛び散った破片と破裂音。その一瞬の隙で、いい。次の瞬間には全速力で駆け抜けていて。

一瞬で辿り着かせる。これが私の一番の力でもあるから。そして奪還しようと思ったら人質突き放すし!人質と入れ違いに蹴りでも見舞っちゃおうかなっ♪って思ったら、タイミングがズレちゃって。体感で、時速の70キロ、結構本気だったその速度のまま、馬跳びで人質飛び越えちゃって。そのまま、うん、やっぱり神父さまだったんだけど。勢い殺し損ねてドンガラガッシャーンっ、て。

みっしょんこんぷりーつ。でも痛かったぁ。筋肉がかたい、すごい。おっきいしかたい。

自警団員さんはよく頑張りました!私は勿論パンツまでびっしょ濡れ。雨宿りがあんまり意味なかったけど、まー、いーかな?キスは特別枠だから許してあげるけれど、見ず知らずの人にやっちゃったら頬に真っ赤な手形が付きそうだ。
カビノチェ、時計の街だ。神父さまの友達からの、そこのお土産で。白い愛人、だって。愛人、ねぇー。

でも、美味しかった。



[↓old][new↑]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!