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・13/05/11 自警団詰め所 encounter:ギルバート/バートレット
前もって手紙は渡していた。内容が一文のみというのはごわごわさん越しだったから、という訳ではないけれど。これは一方的な言葉で、そしてしっかりと伝えておくべき想いだったから。いつもの様に場所を弁えないのは私の悪い所だが、隣に居たバートレットさんは既に話していたし。神父さまを交えての言葉で。

結局全ては私の意見で、そして策などありはしない。ただ、使われるべきなのがたった一人にだけ、というのは。そんな話。
ただ、絶対に助けたい人だという覚悟は分かっている。ギル君も、それは一番近い第三者として既に理解していただろうから。知らない事が幸せ、というのは確かに存在する。けれど、知らなければそのままだ。アイザック君に言わないのは約束があるから、そして、取り返しの付かない事柄だからこそ後悔させない為に。

バートレットさん。あの言葉を告げないという事が、今の私にとっての最大の信頼だよ。



朗報は、待とう。とても、怖いんだ。卑怯な言葉のままに頷いた。私の鏡写の様な、卑怯な言葉のままに。
信じる事しか出来ない事が、こんなにも、怖いとは思いもしなかった。

大丈夫だよね?なんて。あの後ろ姿が最後だとは思いたくないけれど。嫌な光景しか私には、見えない。

ただ、生きてほしい。そう願う事しか出来ないんだ。


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あきゅろす。
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