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・13/04/16 自警団詰め所 encounter:イェンス
お昼にはアップルパイを何故かもらった。美味しい、ご満悦である、うん。しかし強風は止む事も無く。こういう日に限って本を読もうとか思い立つ訳だけれど。全く読める気配もない。きっとこの風なら桜も散っただろうか。今後見る事が無いだろうから、私にはもう関係無い事なのかもしれないけれど。待ってくれるというあの言葉の背景は、きっと何も変わりはしないと私は信じる。
ふと、正しく生きているかが気になった。外にいる、私の弟分が。普通の男の子になれたかなって。あの罪人だらけの中でも、正しく道を歩ける様に、他の人と笑えるようになったのだろうか。
私が普通であれなかった分、普通に、とっても普通に、生きて欲しいと願う。

その辺りでだったかな。守備範囲の広い人、という覚え方は流石に可哀想かなとは思ったけれど事実だから仕方無い。そも、広いとかの概念で区分け出来るものでもなかったかもだけれど。捕まった訳ではなかった様子、ざんねん。妄想じゃなくて私を証人とした事実ですから仕方無い。並べた罪状は全て女の子にいやらしー事したが故の罪状です、ざんねん。
丁度良い、との言葉は私がここに居て都合が良かったという事だけれども。私は丁度良いという言葉がさっきの罪状に掛かってると思ってホンットにびっくりしたけれど、うん。大丈夫。

弟には会ったか?と。そう言ったんだっけ。会っていないけれどもこの街に居る事を知ってはいる。たったのそれだけだった。何を考えていたのか、分かりもしなかったけれど。知り合い、とだけの返答。関係性が全く掴めない。

そして、伝えたのか。きっと、失望してるだろうな。更正なんて無かった。私はリザルグを殺して、団員を皆殺しにして、この街でも無数に殺した。そうして果てに、私が捕まっているという事を知ったのなら、もう見向きもしないだろう。それで構わない。
来ないのなら独り立ちしたと思えば良い、その言葉はとても、私としてすんなり納得行く言葉となった。心から、それでいいと思えたんだ。

それにしても自警団内でセクハラするなんて。もう売っていないらしいけれど買いません。愛がないなら要りません。お金を対価になんてしません。けどやっぱりあれなのかな、誰も訴え出ないっていうことは、いやいや、駄目。たぶん。

社会に溶け混む以前に、私に選択肢は無かったんだ。望んでも無意味だったから。赤禍ツを殺す為に生きる事が最良で、ただ自殺する事が次点だ。前者の最良の為に生きようとして、幾らをも殺した。それが、私の罪だ。


言葉通り小説は最初から。

ライターは探しておくよ、きっと近くにあると思うんだ。


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