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・13/04/15 自警団詰め所 encounter:ジル
人を証拠とするのはとても難しいよ。客観的価値が必要なんだ。犯罪者の家族なら疑いの目は向けられるのは当然だし、何度も出し抜いて脱走した子ならもう聞く耳を向けるのも難しくなる。信頼と行動の調律、狼少年の話を例に出すととっても分かり易い。あれは確か、信用に値せず誰にも見向きもされずに死んだんだっけか。
そこから、本当に狼が来た時に取るべき方法はどの様なものだろう。写真を取って見せるか、巧妙な嘘だと笑われる。来た時の足跡を見せるか、それは自分で作ったんだろうと蔑まれる。もう二度と引っ掛からないぞ、と。

そう、二度と。そうなったらお仕舞いなんだ。それが人だ。

写真か足跡、絶対的なそれでさえ蹴られる可能性すらあるんだ。

証拠は、捕まえられている父親?それはどうなんだろう。捕まえられている次点で。信用に値するかは、もう。
だからこそ君次第なんだ。君の、心次第だよ。言った通り人には見えぬものだ。だからこそ行動で。その一つが神への懺悔と言うけれど。二度と騙されないぞと構えてる人が居ないことを、祈るよ。


絵葉書はやはりあの人からだった。多分、彼の事だろう。私の証人は、とても信頼に値する。堅実な人だよ、本当に。


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あきゅろす。
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