・11/04/22 病院 encounter:ヨハネ 心臓が止まった。警戒はしていたがまさかあんな唐突に来るなんて。 しかし警備員や医師ではなかった事が救いか。 本来の目的は達成出来た。しかし、あまり結果は良いものではなかった。そも、目撃証言があろうとも襲われて生き延びた人の情報などあの短時間で見付かる筈も無かったか。目撃者が名前を出す筈もなく、どうにか情報を辿ってそれらしいものまでは手にしたが、無意味そうだ。 司法解剖のデータを漁った方が早かったか。恐らくはその方がもっと分かりやすかっただろう。犠牲者を漁る冒涜だとしても、私ではない方のを知れるなら。 それにしても、あの少年は何をしていたのか。私が見付からなかったのだから相手も見付からなかったのだろうけれど、謎だ。 医療費が払えず夜逃げ、という様にも見えなかったが。それであったらマトモな逃走経路では駄目だろうから外への逃げ道を教えてあげたのだが。 しかし、真夜中の病院でそんな人物と出会す事なんて人生中に一度として無いだろう。流石に。 此処に居た言い訳は、夜這い。えっと、淫乱な子とか思われてなければいいけど。 [↓old][new↑] [戻る] |