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運び屋 青木瞬介の日常


 耳慣れた携帯の着信が鳴って、俺の意識は急速に覚醒した。007のテーマが鳴り響き、二日酔いの頭がぐるぐる回る。

「はい。こちら迅速、安心、確実が……」

『お題目はいい。仕事だ』

 電話の相手に冷たく言われ、俺は携帯のデイスプレィを見た。アイツだ……

「おう、久しぶりだな。仕事って何だ?」

『いつも言っている様に電話では話せない。こっちに来てくれ』

 そう言うと、唐突に電話が切れた。

 相変わらず愛想がないヤツだ。ベットから体を起こして時間を確認する。

 12:57分。

 まだ早い……シャワーを浴びてくるか。
 それにしても昨日の女は良かった。


 俺は昨日の合コンを思い出し頬を緩ませた。

 シャワーを浴びて昨日の酒を抜いた俺は、今日これから会いに行く依頼人の顔を思い浮かべる。

 アイツも、あんなにデカくなきゃ、イケテるんだけどな……

 でも最近、可愛い子が入ったんだっけ。楽しみが増えて金も入って万々歳だ!

 今の時刻 13:33分――

 商談の時間15:30分――



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あきゅろす。
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