アサシンの夜明け
相棒B
「なあ、レイジ、何であんな事を言ったんだ? 」
あの時、そう問掛けたおれにレイジは笑いながら返した。
「ぷぷっ!副社長のあの顔見た?おっかし〜〜ありゃ絶対欲情してたね」
「レイジ、お前な――あのまま、あいつが……」
「大丈夫だよ……だって、ショーゴが居たから。絶対止めるって……思ったから」
悔しいじゃない? さんざ人をもて遊んどいてさ――今更オレ達の事インランみたいに云うなんてさあ……
「ま、確かにアイツの云う事も
ホントだけどね。寝首かかれない様に気を付けなくっちゃ――でしょ? 」
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「ショーゴ、どしたの?ぼ〜っとして」
レイジの言葉に我に返ったおれは用事が有った事を思い出した。
「そうだ、ゼロ……ミッションについてミーティングしなけりゃならない――」
ミッションと聞いて途端に不機嫌になるレイジは、ゼンに先に部屋へ行ってて、と云いおれに付いて歩きだす。
「ねえ、次のミッションって何かな? 」
「さあ、どっちにしてもおれ達に依頼する位だから、ヤバイ仕事なんだろ」
ミーティングルームに入って行くと既に先客がいて、「ヨオ」と手をあげて挨拶する二人がいた。
声を掛けてきたリキと云う男は兎に角デカイ。身長が2m近くあるだろう――人並み外れた怪力の持ち主だ。実戦チームで、その体に乗っかってる顔は体に不釣り合いなほど幼い――
もう一人は女で、ケィトと云う。おれと同じ能力チームで、テレポートと水を操る。ブロンドの髪にグリーンアイズのかなりの美人だ――
その二人を前に座って居るのは、幹部の一人で、まだ若い男だ。肩までのプラチナブロンドの髪を後ろで結んだ、冷たい感じの整った容姿をしてる。
おれ達の新しい担当になる奴らしい。
「ヤァ、いらっしゃい。ショーゴに……久しぶりだねレイジ。いや、ゼロ――」
声を聞いて顔を上げたレイジは一瞬で凍り付き叫んだ!――
「何で?――!!アンタが……!! 」
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