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羽柴ミヅキ様より
ピンクの隣


最近、サスケの隣にいるピンク色。サスケが笑うのは、そのピンクに対してのみ。ウチが見たこともない、柔らかい笑み。最初は、憎たらしかった。早く別れてしまえ、そうすれば、ウチがサスケの隣に。そう思ってた。別れてしまえと思うのは今でも変わってない。ただ、今は、サスケの隣よりも。

「おいこら春野サクラァ!」

ピンクの隣が気になるんだ。

「香燐先輩?どうしたんですか?」
「いや、その…っ!」

ウチが言葉を濁していると、ピンクの隣にいたサスケがじろりと睨んできた。きっと、サスケはウチの気持ちに気づいてる。気づいてないのは、ピンクだけ。のはず。

「…き、昨日借りた本、返しに…」
「わあ、もう読んだんですか?わざわざありがとうございます」

ふわりと笑った顔に、思わずドキリとする。眼鏡をあげるふりをして、顔を隠した。

「べっ、別に!たまたま見かけたから持ってきただけだからな!」
「また何か面白い本を見つけたら、お貸ししますね」

ピンクに笑いかけられると、どうしたらいいか分からなくなる。以前サスケに感じていたそれを、ピンクに感じるだなんて。

「サクラ、行くぞ」
「サスケ先輩!待ってくださいよ〜」
「サクラ…。敬語と、その先輩ってのやめろっつったろ」
「あ…、サスケ、くん」

少しずつ遠くなる背中に、静かに拳を握り締める。ウチのことは、どうせ一人の先輩としか見てくれてないんだ。それに、あんなラブラブっぷりを見せ付けられてしまったら、どうしようもないではないか。
そう思っていたら、ピンクが振り返る。

「香燐先輩ー!」
「!」
「明日、本持ってきますねー!」

ぶんぶんと手を振るピンクに、目を合わせられず、背中を向けて歩きながら、片手をあげることで答えた。


期待しても無駄だけど
(ウチだけのポジションを確立してやる!)


**************
ミヅキちゃんより頂きました(*^^*)図々しく企画に参加させていただいたのですが…香燐→サクラ大好きすぎますっっ!しかも学パロで先輩後輩設定なんて…美味しすぎます(^3^)/
これから原作でも香燐とサクラちゃんが話したりする場面があればいいのに…!いつのまにかサスケよりサクラちゃん好きになっちゃえばいいのに(*^^*)この二人は絶対仲良くなれると思います^^
ますます香サクが好きになりましたvv
ミヅキちゃん!素敵な小説をありがとう!

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あきゅろす。
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