パロ
小学攘夷生〈配膳〉
小学生攘夷が
給食配膳したらな妄想
牛乳は
紙パックの牛乳を
想像しながら読んでください^^
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授業終了のチャイムが鳴る。暫し教室は生徒が教科書を片付ける音に包まれる。
「あげパンは俺のものだァァァ!!!!」
「貴様なんぞにあげパンはやらせぬゥゥゥ!!!!」
だがそれを吹き飛ばす勢いで教室のドアが開かれた。配膳のワゴンと共に突撃してきたのは銀時と桂。
それを呆れた目で見つつ席から立ち上がる高杉。辰馬はその様子を見るなり顔を綻ばせた。
「アッハッハッハ元気じゃのう!そういえば今週給食当番だったの〜」
「テメェら張り切りすぎだろ」
「何を言う…生徒にとって食事がどれほど至福の時か貴様はわかっていない!!」
「見てみろ今日の献立!!」
叫びながら銀時がバンと叩いたのは、壁に張ってある今月のメニュー表。
どうやら今日は牛乳、あげパン、ポトフ、もやしサラダのようだ。
「あげパンだぞあげパン!!糖分王の俺が担当しねーで誰がやるってんだ!!」
「ふざけるな!!あげパンといったら今日の配膳の主なリーダーだろう!!リーダーな俺がやらんで誰がやるんだ!!」
「俺はもやしサラダがリーダーだと思うがな」
「この班の班長わしなんじゃけど」
しかしこのまま揉めていては他の生徒への配膳が遅れてしまう。それだけは避けねばなるまい。
わざとらしくため息をつき銀時がポン、と高杉の肩に手をのせる。
「しょーがねーな高杉、お前をストロー配膳に任命してやる」
「ふざけんな!!ストローはストロー係が配ってくれんだよ」
「その補佐だ」
「補佐しようがねェだろ」
「ストロー係が誤って落としてしまったストローの数々を回収する」
「殴るぞ」
近くにあったバットを手に取り殺気を放っている高杉は小学生には見えない。
あちらはあちらで決めてもらおう、と神妙に口を開いたのは桂。
「では坂本、お前は牛乳を配ってくれ」
「えーわしもあげパンやりたいぜよ!」
「仕方ないだろう、リーダーは俺なのだから」
「だから班長わし」
「それに力仕事はやはりお前が向いている」
「ん?いくつか牛乳パック潰れてるぜよ」
「さっき派手にこけてぶちまけてしまったのさ…責任は配るお前が負ってくれ」
「アッハッハッハさすがに怒るぜよクソガキ」
表情一つ変えずに殺気だけ纏う辰馬はなかなか圧巻である。殺気を向けられている本人が気づいていないのが切ない。
思った通りというかなんというか、一向に決まる気配がない。逆にエスカレートしている。お約束である。
「ハイリーダーが発言するぞ!!坂本は牛乳、銀時はポトフ、高杉はもやし、俺があげパン!決定!!」
「サラダをつけやがれ聞き捨てならねェ!!」
「わしが班長なんじゃ!!リーダーわし!!あげパンわし!!」
「班長なんざ関係ねぇ!!俺は糖分王なんだ!!」
「あげパンは渡さぬ!!この瞬間世界が崩壊したとしても!!」
殴り合いに発展する寸前、
「こらこらいい加減にしなさい!!」
止むことのない口喧嘩に、優しいが張りのある先生の声が響いた。
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まさか先生をパロで初書きするなんて
また小学生パロやりたいな!
2009.5.2
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