パロ
坂田神楽でコナン映画
*09年に公開されたコナンの映画
漆黒の追跡者の最初の場面のパロです
つっこみどころ多々ですが見逃して下さいw
-----------------------
「……っ!ぐっ!!」
背後に気配を感じた時には遅かった。反撃する間もなく、口元を掴まれ壁に酷く叩きつけられる。背中に鈍痛が走った。
「……探したぞ……白夜叉…!!」
真夜中の万事屋。
そろそろ寝ようと思い、寝室に入り襖を閉めた途端。銀時より二回り以上あるだろう大男に襲われた。少し離れた所にもう一人いる。そいつは不気味に刀身を煌めかせている。
「……っ!!」
何とかして振りほどこうとするが体格の差がありすぎる。両手で大男の手を引き剥がそうとするがびくともしない。
足で蹴ってやろうかと試みたが、巨体が足を押さえつけている。
「……こんな所でのうのうと生きていたとはな…」
男がにやりと凶悪な笑みを浮かべる。
―――――戦慄を、覚えた。
「………よく見ておけ」
男が低い声で呟くのと同時に、口を押さえられたまま襖の方を向かされる。
これでもかというほど口を押さえられていて声一つ出すことが出来ない。
痛みに顔をしかめる。苦しい。呼吸がままならない状態でだんだんと抵抗する力が失せていく。
だが、背後で聞こえた刀の音に心臓が跳び跳ねた。
まさか。
「……貴様に関わった奴らが消えていくのをな……」
まさか。
「銀ちゃーん何アルかーこんな夜中にガタガタ何アルかー」
襖の向こうから神楽の眠そうな声が聞こえてきた。
まさか。
「――――っ!!〜〜!!」
悟った瞬間、渾身の力を振り絞って暴れだす。畳が擦れてぼろぼろになっていく。だが逃れられる気配は全くなく。
もう一人の男が刀を構えたままゆっくりと襖に向かう。一歩男が踏み出すたびに全身から汗が滲み出る。
「――…かの戦場であれほどのことをしておいて……」
耳元から聞こえる声に目を見開く。
「……まさかこのまま許されるなどと思っていたか」
「銀ちゃーん?ゴキブリ出たアルかー?」
神楽の軽い足音と、刀を持った重々しい男の足音が近づいていく。
「―――〜〜っ!!」
二つの足音に挟まれじわじわと追い詰められる感覚に陥る。
いくら神楽でも不意討ちを食らったらただではすまない。何よりこのことには神楽は一切関係ないというのに!!
「銀ちゃーん?気絶したアルかー?」
駄目だ。やめろ。来るな。来るんじゃない!
開けるな。戻れ!!来るんじゃない!!
「……銀ちゃん?」
ゆっくりと開かれる襖。ゆっくりと振り上げられる刀。
世界が、止まって見えた。
「やめろォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」
-----------------------
テェ〜ッテェ〜テレレレ〜
テ〜テッテェ〜(コナンのテーマイントロ)
映画見た次の日あたりに
銀魂で妄想して書きなぐりました後悔はしていない
余裕のない坂田をもっと余裕なくしたい
2009.4.21
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!