誰かに聞いた怖い話
・・・続白い乗用車2
.
『私達は、ゆっくりドライブを楽しみましょ♪』



又、機先をとられたな……こいつには俺の考えてる事なんてお見通しか……

俺が『よぉし!こっちも追いつくか!』と思った矢先に、彼女に先制パンチを喰らっちまった…

『はぁ〜い、はい…………ハァ…』



『私の勝ちよ♪』



彼女は、俺が仕方なしに返事を返した後の、小さな溜め息を見逃さなかった……

どうやら彼女も、これから俺達が向かおうとしている場所の心配を、少しは忘れたみたいだった…

俺はまあ、彼女が楽しんでくれるならそれでも良いかと思い、彼女とのドライブを楽しむ事にした……。



私はその日……いえっ…彼とこの心霊スポットの噂話を確かめに行く話が出た時から、胸騒ぎがしてならなかった…
私は昔から……そう…小さい時から大人に見えないものが見えていて、赤ちゃんの頃には誰も居ない空間を見つめて良く笑っていたらしい……
幼児になってからもそれは変わらず、よく庭先で1人でおままごとをしていたらしいが…
でも、私にとっては決して1人じゃ無かったのだけれども…
…私は今日の事が彼と私に…私達の将来に影響しなければ良いと思いながら、日記に書いて置くことにした…

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