誰かに聞いた怖い話
・・・深夜の客10
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警察への通報は、それだけでは終わりませんでした

その後も立て続けに、公衆電話からの通報が相次いだのです



その目撃者達の証言には、一致する点がありました



それは…その上半身の女を乗せた…いいえ、載せたと言うべきでしょうか?

その車の種類にありました



その車とは近在の町を一手に仕切る、タクシー会社の物だったのです

そしてその女の服装は、例の分譲地で発見された遺体が身に着けていた服に、そっくりだったそうです



そして勿論、そのタクシーの運転手が誰なのかも、さほど時間を掛ける事無く判明したのでした



でも、その運転手は犯人ではありませんでした…



そのタクシーの運転手は、例の幽霊騒ぎの時の運転手でした

けれども、彼が犯人では無かったのです



犯人は別に居ました



その男は、彼と同じタクシー会社の運転手でした



その日彼は、急用で休んだ同僚に代わって、同僚のタクシーを運転していたのです

それは普段では考えられない事でしたが、その当時は遊ばせて置く車両の余裕など無かったのでした



そして彼は…容疑者は、犯行に及んだのです



ほろ酔い加減で車に乗った、彼女を…

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あきゅろす。
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