誰かに聞いた怖い話
・・・保健室7
.
…おかしいわね…私、何か変な事を言ったのかしら…



私は教頭先生の後ろに控えながら、先程自分が何を話したのか思い出そうとしていたのです

けれども、幾ら頭の中で考えても、私には思い当たる伏しがありませんでした

そんな私の心配を無視するかの様に、教頭先生は校長室の扉を軽くノックすると、中からの返答も待たずに扉を開け、私にも入る様に促したのです





…どう言う事なのかしら…別に大した用事も無いみたいなのに、私を校長室迄呼び出して…



私は保健室の机に向かいながら、一人先程の事を考えていたのです

先程校長室に呼ばれた私は、校長先生に奇妙な事を言われたのでした



私が校長室に通された時、校長先生は部屋の一番奥まった位置に置いてある机に向かって、何やら細々とした文字が綴られた書類に目を通していましたが、その書類から視線を上げて私の事をじーっと見つめたのです

そうして私に話し掛けたのです



『先生、急な赴任で大変でしょうが…年度の切替迄の暫くの間、子供達の事を宜しく頼みますね』

『所で先生は…いや…何かおかしな事が起きましたら…必ず教頭先生か私の所に、直接相談しに来て下さい…良いですね』

[前頁へ][次頁へ]

49/99ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!