誰かに聞いた怖い話
5話…続白い乗用車
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『……この話はさっきの話と関係あるんだが、別の話だから第5話で良いかな?』
『あぁ、構わないから、早く話せよ!』
本当なら私の番なのだが……まぁ、後で2話続けて話せば問題ないだろうし…
『じゃあ…』
『…その日…俺達は仲間内で広まっていた噂話を確かめる為に、4人で東北自動車道を北上していたんだ…』
『ネェ、本当に幽霊が現れるの…』
『うん…そう言う噂なんだ…』
『でも、本当に大丈夫なの……遊び半分にそういう所へ行くと祟られるって言うわよ…ネェ、大丈夫?』
『アッ、彼奴等…』
不意に後ろからバッシングしながら、猛スピードで追い越し車線を走り抜けて行く車には見覚えがあった……
『随分早く追いついたな…』
『ネェ、あれって?』
『うん、奴だよ!…彼女を迎えに行ってから、後を追い掛けるって言っていたけど…』
『相当飛ばしてたわね…』
『相変わらずだな…』
俺は自然と苦笑いしている自分に気付いていた…
そしてその日…俺の隣りには、その当時付き合っていた彼女が、優しい笑顔を俺に向けて座っていた…
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