誰かに聞いた怖い話
・・・古都2
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『皆は、心霊写真を見た事はあるかい?』

不意に彼が問掛けて来た



『ああ…あるぜ、結構テレビ番組でやってるからな』



『そうだね、誰も居ない筈の病室の窓に…人影が写っていたり…』



『誰も乗って居ない筈の後席に、誰かが写っていたりな』



『あるある、私もお墓に隣接する友達の、家の中を撮った写真に…何か変な光りが写ってた事がある』



『じゃあ、心霊写真を撮った事は?』



『うーん…実は一度も無いんだよな、俺は……でも、気が付いて無いだけなのかもな』



『僕は以前、海外で…凄いのを撮ったよ』



『私も一度だけ、何か訳がわからない光りが、ちらっと写った事はあったけど…』



『俺は、サーフィンをしていた友人を撮った時に…まぁ、その時の話は…後でするよ』



『そうか、皆一応はあるんだね』

『今回の話は、そんな不思議な写真が写る場所の話なんだよ』

『その地は昔…数百年も前に、日の本と呼ばれた国の政治の中心地だったんだ』

『国の中心地ともなれば、そこに集まる人々も多く、必然的に権力争いや陰湿な陰謀、金を目当ての犯罪も増える事になる』

『そして、人々の怨みもまた…』

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