誰かに聞いた怖い話
48話…古都
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『だけど…まさか、店はやって無いよな?』
『その場所ではね』
『やってるのか?』
『嘘だろ!』
『冗談だよな』
『客なんか、行かないだろう?』
『ごめん、ごめん、僕の言いたいのは、何処かで…』
『そう…何処かの町の路地裏か、小さな屋台の店か…それとも、繁華街の結構有名な店か…何処か僕達の知らない場所で…名前も変えてひっそりと……そう言う事さっ…』
『成程そう言う意味か、もしかしたら俺達の町の、あの店が…か…』
『あんまり考えたくは無いけど…ね』
『そう言えば、子供はどうなったのかな?』
『さあね、やっぱり…何処かの町で…ひっそりと暮らしてるのかな…それとも、母親や祖父母の元に戻ったのか…もっとも、その当時はまだ国交が、回復されてはいなかった…かも知れないけどね』
彼の言葉に騒ぎだした私達に、彼はそう言って話を締め括ったのでした
『何か本当に…当分食べる気が無くなったよ……まぁいいや、次は僕の順番だったよね』
『それじゃあ…東日本にある古い都市の話をしようか…今でもその地にうごめくモノの話を…』
次の順番の旅行好きの彼が、そう言って話し始めた
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