誰かに聞いた怖い話
・・・不倫のはて3
.
『実は…車の戻って来た晩から………だそうです』
『えっ?』
『すみません、良く聞き取れ無かったんですけど…』
刑事さんは、益々困った顔をしたけれども、今度ははっきりと聞こえるように話してくれました…
『毎晩、枕元に彼女の幽霊が現れるんだそうです…』
『我々、警察としましては、甚だこう言った超常現象には懐疑的なのですが、本人がそう言って自首して来たのですから…』
『…そうだったんですか…』
『自首してからも留置場で、毎晩うなされているようですね…』
私は刑事さんが帰った後、ベッドに入ってから毎晩留置場で起こっている場面を想像してみた…
男の枕元に…すぅ〜っといつの間にか現れ…じぃ〜っと恨めしそうに男を見つめる女…
私はその晩、夢に見そうな気がして想像するのを止めました…
『…そうだったの』
『ええ…大変な経験しちゃったわ』
私はやっと退院した友達のお見舞いに、彼女の家を訪ねていました
『それなら、私の怪我も関係ありそうね』
『私ね…車内に置き忘れたバックを取ろうとしたの…そうしたら風も無いのにドアが急に閉まって足を挟まれて…骨折ってわけ』
[前頁へ][次頁へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!