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企画・アンケート小説
なっつ様リク/スタン総受/マイソロ3
スタン総受け/ギャグ/マイソロ3設定
※主人公は女ガンマンで、名前は「あたま」。ツッコミ常識人。(=視聴者)


「あたし」は困っていた。あ、あたしはディセンダーって呼ばれる世界樹の通訳者ってやつ。なんだかんだでラザリスと闘い和解して、こうしてここ――ギルド。アドリビトムにいるんだけど・・・。


「だから!魔法剣士のスタンに援護系のあたまがいるなら!回復持ちのあたしがいくべきでしょーが!!ツンデレ坊ちゃんは黙ってなさい!」

「だれがツンデレだ、このヒス女!僕も回復は持っているし、それにお前は二人を放置してギルドやアイテム集めに走るつもりだろうが!!以前それでパーティが死に掛けたのを忘れたのか!!あたまがライフボトル持っていたから何とかなったものを…」

「リオンさんもルーティさんも、防御力が低いからすぐに倒れちゃいませんか?広範囲晶術を持つ私なら先に…」

「ぶー!お兄ちゃんは私との相性が一番いいんです!!お兄ちゃんの攻撃の合間を縫って攻撃した連携技で、闘技場で現れたよくわかんない蒼い人をフルボッコしたのを忘れたんですか〜!!」


リリス、それはキールの回復+全範囲のレムのおかげでもあったんだけどね…。

――あたしの目の前で繰り広げられている、かれこれ数時間にもわたる長い長い論争。今回ギルドの依頼が敵殲滅で森の中だったから、炎属性のスタンを連れて行こうとしたんだけど、スタンと一緒に行くって言い出したのがリオンとルーティで、それを知った皆がぞろぞろ来ちゃったみたい。厄介なのがこの依頼、3人までなんだよね…
あたしが援護で、スタンが前衛だから回復持ちのキールか、ヒスイ辺りを誘おうとしたんだけど……。


「あの二人は今他のやつらと組んでいるだろう!!だめだ!!」


と、リオンに一蹴されちゃって。視線を向けたらコホン、と咳晴らしをして視線を逸らしたキールとヒスイがいたわけ。ロビーでこんなしょうもない戦いしてるから、皆集まってきたのにすら気がつかないとか……。


「炎属性持ちだったらスタン以外にもルカとかマオとかいるんだけど、二人は今イリアやスパーダと一緒に修行に行っちゃっているからなぁ……」

「うふふふふふ。凄い論争よね。」

「アンジュ、楽しんでるでしょ?」

「勿論。あのリオン君があんなに感情むき出しで口論しているなんて中々無いんじゃない?」

「確かに…そう考えるとスタンってマジ恐ろしいわ…」

「しかもまだまだ増えてるみたいね。3人パーティなのに何か『スタンと二人っきりで依頼が出来る』っていう話になってるわね。貴方の存在スルーされてるわよ?」


えーと、今はリオン、ルーティ、リリス、フィリアだったのに加えてウッドロウさんにカイル、ジューダスにロニまで…。ユーリまで入ってくるとか恐ろしいわね。あれ、何か違う意味で乱入してきたリタやアスベルまで…。


「スタンさんが行くなら俺も行く!!」

「待てカイル!スススタンさん、お、俺も一緒に…」

「貴様ら…おいスタン、こいつらはお前に似て猪突猛進だから、ここは僕が…」

「っつーか全員スタンとあいつの性格考えてんのか?こーゆうのは俺が…」

「フフフ、スタン君と二人っきりで依頼なんて楽しそうじゃないか。」

「べ、別に勘違いしないでよ。あたしは報酬の方に興味があって、なんだから!」

「フレン隊長が…代わりに……」

「っていうかスタン、早く行こうぜ。依頼やったら一緒にいいお昼寝スポット探しに行くんだろ?」


そういえばリタは以前、スタンに助けられたんだっけ。しかも「女の子が前に出ちゃ危ないよ」と紳士的な言葉まで言われて。
……ってリッドまで増えてるし!スタンはスタンで皆に迫られているからどうすればいいのかわかんない状態。


「っていうかさ、スタンって人気者だよな!!」

「あの獲物を狩る眼をしてるやつらを見て、そういえるてめえがすげえよ、馬鹿シング。」

「それにしても凄いことになってるね〜」

「あいつ除けば完全にスタンと二人っきりになれるからなあ。あたまは空気読むからいい感じになったとき、離れてくれると踏んでんだろ。」

「ヒスイ、詳しいんだねえ。」

「(一度スタンと俺とあたまと、もう一人誰か連れて行くとかで、相当恨まれたからな……俺)」


あたしの後ろでシング達が能天気に話してる。ヒスイは一度大変な目に遭ってたんだっけ。全体回復持ちなんて中々いないし、キールとヒスイは重宝したから結構交互で入れてたんだよね。


「じゃあ、あたまに決めてもらいましょう!!」


嘘!?
うわぁ……やだなあこのパターン。みんな、凄いアピールしてくるから何かバンエルティア号から出たら戻ってきたくないなあ。


「あたま!勿論スタンと付き合いが一番長いあたしよね!」

「お兄ちゃんと付き合いが長いのは私ですってば!」

「スタンのことなら僕が一番知っている。」


どうしよう…。この中から選ばないと大変なことになるし……かといって、選ばなきゃ選ばないで揉めるし……。
あたしは辺りを見回した。さりげに皆視線を逸らしているのがにくいわね。みんな後で一人ずつボコボコにしちゃおうかしら。攻撃面はスタンに任せちゃえばいいから、欲しいのは回復もちなのよね…。しかも補助系まで持ってる。
ん…補助系?回復…

あたしの脳裏にピンと来た人がいた!!




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あきゅろす。
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