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変態共と苦労の多い大空
…ツナ、アレの日か?(…は?)/先生と生徒 10+






「おい、ツナ」
「…」


聞こえない、俺には何も聞こえない。


「…おい」
「……」


…これは幻聴これは幻聴。
え、幻聴が聞こえるのは危ないって?
それより、俺的には目の前に居る幻想と思いたい人物が喋ってる事の方が危ない。


「……よし、分かった。次返事しなかったら、俺とお前があんな事やこんな事までした恋人同士だって、言いh「何?」…チッ…お前」


そんなデマ中のデマ流させるか!!
本気で残念そうな顔して舌打ちすんな。


「だから、何?」


だけど優しい俺は、目の前の黒いヤツの用件を聞いてやる。
だって、変な噂流されたらヤダし。


…照れんなよ+
死ね


お前が照れるな、うざい。
勘違いも程々にして欲しい。


「ツンデレか? ツンデレが発動されてんのか?」


何で目の前のコイツが真顔で聞くのかが分からない。
ていうか、お前の顔でツンデレとか言わないで欲しい。
違和感がありすぎる…。


「ツンデレのデレを出した覚えはないから。1万歩譲って、デレたとしてもお前に出すデレはない」
「いくら照れ隠しでも、恋人に対してそれはちょっと酷いんじゃないか?」

誰が恋人だ、誰が。
ちょっと傷ついた顔してたって知るか!
俺は、変態には容赦なく対応するって決めたんだ!!


「…リボーン。漢字、間違ってるよ。おしい! 変でしょ? 下の部分は心じゃないよ? もう、頭がおかしいんだから☆


それはもう満面の笑みで答えてやりましたとも。
ええ、本当に。


「……おい、珍しく満面の笑みを浮かべたと思ったら、さりげなく俺を馬鹿にしてるだろ?」
「やだなぁ。さりげなくじゃないじゃん」


だって、お前等にさりげなく言ったらポジティブに解釈するだろ?
…はっきり言っても無駄だけどな!


「否定しろよ」
する必要性がどこに? 事実じゃん。馬鹿じゃないの?
「満面の笑顔からいきなりその冷たい表情になりやがった…。なんだその無駄にキレのある切り替え。ていうか、俺変人じゃねぇし」


顔を顰めて、最後にそうきっぱりと否定するリボーン。
誰かさん達の所為で、こんな器用な事が出来るようになったんですよ?
ていうか…


「あれ? 今更そこに食いつくの? 遅くない? 馬鹿じゃない?」
「…今日は、えらく機嫌が悪いな」



ホント、誰の所為だと思ってるのかな?
あー、殴りたい…。


「お前等、変態どもの所為だけども?」
「…そうか、分かった」
「…! お前、やっと分かったのか…」


予想外にリボーンは、反省したような顔をした。
リ、リボーン…お前、やっと正気に…!


…ツナ、アレの日か?
…は?


え、何…どういうこと?
ワッツ?


「ほら月1回は必ず来るだろ? アレ来るとイライラする人が多いって言うしな」
お前は馬鹿か? 馬鹿なのか? あ、馬鹿だったね、めんご☆


あんまりの勘違い発言に思わず満面の笑みになる。
目は笑ってないけどねっ
というか、笑えるかぁぁああ!!!!!!


「おま、そんな笑顔で…てか、めんごってかわっ」
「ああ、それともお前がやっと分かってくれたと一瞬でも感動しかけた俺が馬鹿なのかな? でも、そんな発想に行き着くリボーンが一番馬鹿だよね
結局は、俺が馬鹿っていう話でまとまってんじゃねぇか


顔を顰めながらそう溢すリボーン。
え、違うの?
そうでしょう?
馬鹿だから、そんなこと言えるんだよね?


「そうですけど…何か? ていうか、この間も言ったけど俺、男。アレが来るわけないだろうが。そんな常識も忘れたお前は死ねばいいよ
「……お前ならきそうだけどな」



ドガッ



おっと、思わず手が出ちゃった☆
椅子が可哀相な事になってるけど、仕方ないよね!


「ちょっ、おま! 椅子が粉砕したぞ?! 何その渾身の力…あぶなっ! 破壊力、半端ないぞ。俺を殺す気か?!」


でも、残念な事に反射神経と伊達にヒットマンをやっているリボーンは難なく俺の攻撃をかわす。
非常に残念です…。


「…チッ…避けんなよ…。あ、ごめんね? そこに虫が止まってて」
「おい、コラ。ボソッと言おうともしてねぇだろ? 俺に聞こえる程度の小声で言うな。ていうか、その言い訳は無理あるだろ。そもそも、虫相手にしてもその力加減はおかしいだろ…」


リボーンは、涼しい顔して冷静に突っ込んでくる。
…何かムカつくな。


「え、何の事? だって、俺が狙った虫は、これくらいの力加減じゃなきゃダメなんだよ」
「…お前、それって」


潔く、虫≠フ正体に気付いてくれたリボーンにはご褒美として俺の渾身の拳をあげよう!


ドガッ


「あ、あぶっ」


チッ
また、避けやがった。
あともうちょっとだったのにな…。


「ああ、また逃げられちゃった。的が大きいのに当たらないなんて、ホントすばしっこくて…無駄に生命力ある虫だよね。 ね、害虫さん?」


そう優しい声音と更には笑顔のオプション付きで言ってやる。


「…お前にはどうやらお仕置きが必要なようだな、ツナ?」


リボーンは、どうやら俺の言葉にプッツンと切れたらしい。
米神に血管が浮かんでるもの。
そして、物凄く嫌な顔で、そう言ってきた。

でも、ごめんね。


「え…? 何て言ったの? ごめん、害虫の言葉って理解出来ないや」

したくもないけどね。


「よし、お前はねっちょりじっくりお仕置きコースに決定だな」
「その前に、俺が害虫を大地に還してあげるから」


俺の方が結構、色々とキテるんだよね。


「お前…覚悟してろよ? 快感という名の地獄に叩き落とす」
「じゃあ、先生思いの俺は害虫…基先生が一般市民に害を及ぼさないうちにここで、塵…いや分子一つも残さずに葬r…ゲフン…大地の肥やしにしてあげますね?」


リボーンの言った事は、すぐさま俺の頭と記憶の中から消去する。
まず、聞こえてない。聞こえない。
というか、聞こえたとしても理解不可能。
意味無し。


「…ヤり殺す!」


そんな不穏な台詞を口から吐き出す、害虫を叩き潰す為に俺からソイツに突っ込んでいく。
俺、戦闘好きじゃないのに…。








黙っていれば、文句のつけようのない俺の元家庭教師は、救い様のない変態に成り果てました。
神様…ホントに居るならコイツを元の理不尽だけの俺様ヒットマンに戻して下さい。
あと、他の変態共も元に戻して下さい。


でなければ、俺はストレスで胃に穴が開く上に擦れに擦れそうです…。






































-END


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