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変態共と苦労の多い大空
え? 俺? 俺は田中浩二だけど…?(誰ですか、それ?!)/大空と霧とその他





「さぁ、僕と一生共に生きるか僕と共にイくか、僕と共に逝くかを選んで下さい!!」


「…だってさ、バジル君。選んであげてー」


「え?! 拙者ですか?!」


「違います! 綱吉君、君に言ってるんですよ!!」


え? どこの綱吉君? 可哀相に…


「君ですよ君!!」


「バジル・綱吉君、ほらご指名だよ」


「?! いや、勝手に拙者の名前を変えないで下さい!」


「いやいや、君は元からバジル・綱吉だよ? 父さんが、この間教えてくれたんだ」


「いや、真顔で変な嘘をつかないで下さいね?!」


…チッ


「舌打ち?!」


「バジル・綱吉君、何で君は騙されやすいのにこういうのに引っ掛かってくんないの?」


「ナチュラルに呼んで俺に押し付けようとするのは止めて下さい。というか、これはさすがに気付きますよ?」


「あ、自覚あるんだ?」


「まぁ…それは、10年も経てばそれなりに」



「ちょっ…僕を放置して何を仲良さげに会話してるんですか?! 部外者は、引っ込んでなさい!!」


「……(なぜ、拙者が)」


え、骸まだ居たの?


「ひどっ! それは、ともかく…僕は君に言ってるんですよ。沢田綱吉君」


「え? 俺? 俺は田中浩二だけど…? 人違いじゃ…」


「誰ですか、それ?! はっ!! ま、まさか…! 綱吉君!!」


「だから、俺は田中k…「田中浩二、ソイツなんですね?」…は?」


「ソイツが…ソイツが…綱吉君の浮気相手なんですね?!



…はい?


「ソイツが、僕の綱吉君を誑かし…あまつさえその名を使わせてまで、僕と別れさせようとするなんて…!」


「何その妄想…馬鹿なの? 死ぬの? というか、一体いつ俺とお前が付き合ってたの? そんな事実はどこにも存在しないよ?」


「綱吉君…! もう大丈夫ですよ。君は僕が守ります…!」


「え? 俺の話無視? というか、今の会話の流れのどこでお前が俺を守る決心をつけたのが分からない」


「田中浩二…一体どうやって僕の知らない所で綱吉君に近づき、誑かしたのかは知りませんが、僕が必ずこの世から消し去ってみせます…!」


「ねぇ、ちょっと聞いてる? ていうか、世界のどこかにいそうな田中浩二さんを殺しに行くつもり? 俺が勝手に名前使っちゃったのが悪いけど、お前なら本気で探し出して殺しそうだから、一応言っとくけど。止めてよ?」


「なっ! 綱吉君、田中浩二がそんなに好きなんですか?!」


「いや、まずその人知らないし、居るかどうかも分かんないし」


「…!! 知らないのにそこまでソイツの事が好きなんて…! ますます、生かしてはおけないですね…」


「いや、好きなんて言ってないしね? というか、お前俺の話聞いてないだろ?」


「…まずは、どこに居るかを探し出さなければ…そして、早急かつ綱吉君にばれないように消し去らなければ…」


「聞けよ! というか、全部聞こえてんだよ。何て事を企んでんだ、お前は。しかも俺の話聞いてないわりには、何俺にばれないよう消し去ろうとしてんの?!」


「…チッ。動揺のあまり思わず、口に出してしまいました…不覚!! 何言ってるんですか?! 僕があなたの言葉を一字一句たりとも聞き逃すわけないじゃないですか!」


不覚!!…じゃねぇよ。一字一句どころかほとんど聞き逃してるよ。寧ろ耳に入ってないだろ」


「綱吉君の声が耳に入らないわけがありません!! 聞いてますよ!!」


「声だけだろ? 言葉はお前にとって都合のいい事だけしか聞こえないんだろ?」


「そんなわけないじゃないですか!! でも、僕はそろそろ綱吉君のあえg…「皆まで言わせるか!!」…グハッ…ちょ、鳩尾は、ほん、気で殴ったら…いけません、よ…?」



「…綱吉殿、容赦ないですね。気絶しちゃいましたよ?」


「変態に容赦しても何もならないよ?(ニコッ) バジル・綱吉君」


「そんないい笑顔で言われましても…。というか、いい加減普通に呼んで下さい!!」


「ああ、ごめんごめん。この名前、慣れたら意外と言い安いんだよね」


「慣れないで下さい!! …ハァ。ところで、綱吉殿」


「んー?」


「六道殿は、どこかに運ばなくて良いんですか…?」


「放っといてもいいんじゃない? 自力で起きるでし
ょ。俺としては、仕事押しつ…げふんごほん…仕事を頼むまで、起きないで欲しいけどね


「綱吉殿…今…」


ん?(ニッコリ)


「…いいえ、何も(笑顔が、黒く見える…)」


「そう、良かった!」

















-オマケ-




「バジル!! ツナは襲われてないか?!」


「親方様…。落ち着いて下さい」


「ツナは可愛いんだぞ?! いつどこで野郎共に襲われるか…!」


「大丈夫ですよ。綱吉殿は、ボンゴレでも逞しく立派にやってます。寧ろ逞しすぎるくらいですよ…」


「ホ、ホントか…?」


「ええ、それはもう…。あの変i…じゃなかった。六道殿を一発で沈め、笑顔で放置出来るなら充分ですよ、親方様」


「おお、そうか。なら、良いんだ」


「…(本当にこれでいいんですか…?)」
































-END


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あきゅろす。
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