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変態共と苦労の多い大空
俺、男。お前、男(だから?)/生徒と先生 10+



――イタリア




ボンゴレ邸の主であるドンボンゴレは、今日も今日とて書類仕事に奮闘中。











……のはずだった。













「……」


カリカリ


「………」


カリカリカリ


「…………ねぇ」




今までずっと無言で、ひたすらペンを走らせていた。
でも、もうそろそろ限界だ……。



「何だ?」

「何だ?じゃないよ…リボーン。邪魔」



そう言った瞬間、さも不思議そうに首を傾げるのは、最強のヒットマンと謳われているリボーンだった。




え?
何、コイツ…。
分かんないの?



「何、その本気で不思議そうな顔? 普通に邪魔だから、くっつくなって言ってんの」


そう、今この最強のヒットマンは、俺を横から抱きしめて離さないのだ…。
もうこの状態が、続いて30分以上経つ。
最初は、早く書類を片付けたくてほっといていた。
でも、もう本当に限界だ…。
邪魔で仕方ない上に、きちんと集中出来ない。




「何言ってんだ? お前の隣は俺の特等席だろ?


お前が、何言ってんだ。そういう事は、愛人か恋人に言え」



「だから、言ってんじゃねぇか」



「は?」



「は?って、おまっ…。恋人に冷たいな」




はい?
何言ってんだこの黒いのは…。
恋人、誰が??




「誰って…お前だろ?



「リボーン…お前、ついに骸と同じ病気になったか




「失礼だな。俺とアイツを一緒にすんな」



「妄想してる時点で、お前は骸と同類だ」



何で、こうなったんだろうな…コイツ。
不意に昔を思い出して、ふっと遠い目をしてしまう。


てか…





俺、男。お前、男


だから?




だから?じゃねぇよ。
普通に考えて、分かんだろ!!



「恋人にはなれません。俺、ノーマル。女の子大好き」



「俺もノーマルだぞ」



嘘付け。
じゃあ、何でノーマルな奴が男を抱きしめてんだ。
というか、止めろ。
なぜ、俺の体を弄り始める?



「ノーマルなら、その弄り始めた手を止めろ。そして、離れろ」


「お前は、特別だ。ヤダ、止めねぇ」




嬉しくねぇよ。
男に特別って言われても、鳥肌が立つだけだっつーの。
てか、実際立ってるし…。

この変態め。
止めねぇってアホか。
くるモミの癖に!!



そんなリボーンに言い返すのも疲れ、心の中で悪態を吐いてると…




「ヒャッ」
「おっ、良い反応」




こ、の変態野郎がぁぁああ!!!!!
ざけんなっ!!
何、シャツん中に手ぇ入れてやがる!?





「馬鹿か、お前!? どこに手ぇ突っ込んでんだ?!」


「どこって…シャツん中




いけしゃあしゃあとそう答える奴に腹が立つ。



「そう言う事、聞いてんじゃねぇよ!! 何故、お前にシャツん中に手を突っ込まれなきゃならんのかって言ってんだ」


「何故って…。それは、お前を気持ちy…「死ね!!




そう言いながら、リボーンを渾身の力で思い切り突き飛ばし、俺は拘束の手が緩んだところで変態の手から逃れる。




「チッ これからが本番なのに…」



本番って、何だ?
何する気だ?!



「何って、ナニだろ?




………。
あ、ヤベ…。

コイツ、殴りたい。
今、すっげぇ殴りたい。
てか、殺りたい。




「ヤりたいって? 大歓迎だ。来いよ、可愛がってやる」



そう言って、ニヒルな笑みを浮かべ、両手を広げるリボーン。

お前、絶対、<やる>の変換が俺と違うだろ…。
…まじ、殺りたい。
てか、殺る!!




「そこを動くなよ? このド変態。今すぐ俺が殺ってやる」



馬鹿だな、ツナ。お前は、ヤられる方だろ? 俺は、突っ込m…「よおし!! テメェ、マジでそこ動くなよ? 俺が、お前を殺る。もちろん、“Kill”の方だ


そう言って、素早く手袋をつけ、死ぬ気になってアイツの元に飛んで行く。




「何だ? 過激な愛情表現だな? 受け止めたいとこだが、受け止めると俺の腕所か色々と骨が砕けるから、お前を落ち着かせてから全てを受け止め、愛し合おうじゃないか




変態は、炎の推進力を使った俺の全力の突進をギリギリで避けやがった。





くそっ
しくった!!
後、もうちょいだったのに……!






とりあえず、さっきの発言は今すぐ聞かなかった事にしよう。
アイツの発言のほとんどは、地球人の俺には理解出来ない。







待ってろよ、くるモミ…。
すぐに、灰にしてやるから…!





















――イタリア






ボンゴレ邸の主―ドンボンゴレは、今日も今日とて変態の相手をするのに奮闘中であった。









































-END


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