ある日のU氏とZ氏の会話
ある日のU氏とZ氏の会話。
「…以前から疑問に思ってたんだが…」
「何だ?」
「…なんでエロコックは俺を起こすとき、いつも、『クソ腹巻ーv』とか言いながらハンモックの上に飛び乗ってきて首っ玉に抱きついてきたり、『起きろクソ剣士』とか言いながら膝の上に乗って来て鼻に噛み付いたりしてくるんだ……?」
「……え(滝汗)」
「…またその抱きついてくる力が強いのなんのって…おかげで何度お花畑を見たことか…。昨日なんかな、川の向こうに鷹の目の奴がいやがったから川を渡ろうとしたら、くいなに引き止められたんだ。…ありゃ?そういや何でくいなが居たんだ…?」
「…いや!突っ込むところはそこじゃねぇし!!…つか、マジでお前、いつもそーゆー首筋ギュウギュウとか、お鼻噛み噛みだとか、何だかとてつもなく簡単に想像できるけどできればご遠慮したいような、まるでラブラブ新婚バカップルのような起こされ方してんのか!?」
「ああ…。気づかなかったか?」
「気づくかー!」
「…そうか?男部屋とかで、普通に繰り広げられてた気がするんだけどよ…」
「…つかぬ事を聞くけどよ…それ、いつから始まった?」
「ん?んーと、コックが仲間んなってすぐだな…。なぁ、アイツ何したいんだろうな?」
「知・る・か〜!」
「?なんで泣いてんだ?お前」
「…うわーんもう!どうしようカヤー!!…え?何?仲間を悪の魔の手(エロの手)から守ってやるのも、男の中の男の仕事?…よしきた!わかったぞコラァ!俺も男だ、手ぇかしてやらぁ!」
「…(何なんだ一体)」
「よしゾロ!お前まずエロコックに絶対近づくな!メシは俺が起こしに行ってやるからな。んでもって絶対一人で居るときに寝ちゃ駄目だぞ!ああそうだ、いつも俺様の傍にいろ。そしたらルフィとかチョッパーも守ってくれるからな!」
「??守る…?何から?」
「〜〜この天然め!あのエロコックの手からだろ!」
「!エロコックは人間じゃねぇのか!…どうりで悪寒がすると思った…」
「……☆(駄目だこいつも駄目だ…)…うんまぁ…ああ、悪寒って?」
「ん…なんか知らねぇが、話すときとか異様に瞬きの回数多かったり、上目遣いしてきたり、抱きしめろだの可愛いって言えだのとしつこくて…なんかもう普段のアイツ見ててもこう鳥肌立つっていうか…(顔面蒼白)」
「…うーわぁ…恐怖だなそれは…(同情)」
「…上目遣いなんてもう、本当にあり得なくて…どう見たって眼つけられてるようにしか見えねぇのに、そのまんま小首傾げたりするんだぜ…うう…(思い出したら怖くなってきたらしい)」
「ああ、よしよし…(…ウーム実に激しく間違った求愛行為だ…)暫く俺らの傍に居て、様子みような?」
「…すまねぇ…恩にきる」
「…ああ(…許せサンジ)」
……翌日、始終一緒に居る二人をキッチンの窓からハンカチを食いちぎらん勢いで睨んでいたコックの嫌がらせにより、三週間もの間、毎食キノコ尽くしの料理が食卓に並んだという。
END
[前へ][次へ]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!